止水工事・防水工事

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なぜ防水工事会社は多いのに止水工事業者は少ないのか?



防水工事と止水工事、両方とも水を止める工事ですが大きな違いが有ります。

それは防水工事というのは一般的に建物の外側に防水層を作って水を止めるのに対して、止水工事は水の出口、すなわち内側に施工をして水が出てきている口に栓をしてしまうイメージです。場合によっては水が入らないように、外側の侵入口に施工する事も有ります。

当社では主に、雨漏りや漏水をしているが外側からどうしても防水工事が施工出来ない・地下の漏水・浴室や厨房の漏水や御施主様の希望で工事予算や工期の圧縮等の際に施工する事が多い工法です。

良い事尽くめのように思える止水工事ですが、ここで一つの疑問が出てきます。なぜ防水工事業者は多いのに止水工事を施工する会社は少ないのでしょうか?
それは建物の構造のコンクリートの性質などの知識が豊富で、かつ土木の知識も必要となり、ある程度の経験も無いと失敗する可能性が大きい非常に難しい工法だからなのです。

数年前に防水工事会社の方から
「他社に止水工事をしてもらったが漏水が止まらない」
という電話を頂いた事が有ります。現場を確認すると、施工をする箇所と方法が私の考え方とは違いましたので、当社で施工を改めてさせて頂く事にしました。
あれから月日は経ちましたが無事に止まったのでしょう。もう電話が来る事は有りませんでした。


防水工事で〇千万円が止水工事で200万円以下!! 



確か去年頃の話ですが、ゼネコンさんから一件のご相談が有りました。

「3年ほど前に大規模修繕工事を当社で行ったビルのサッシ廻りから雨漏りがしている。どうも外壁とサッシの取り合いの所から入っているようだ。ウチの見積りだと足場をやり外壁のタイルを外し防水工事をして、、、〇千万円になってしまう。1回現場を見てもらえないか?」
という話でした。
取り敢えず見させて頂いたのですが、仰る通りサッシ廻りから雨水が侵入しています。
侵入箇所は高所なので作業は確かに足場が無いとやりずらいが、他の方法で出来ない事もない、と考え止水工事を提案させて頂き施工させて頂きました。
こちらの現場は高所で特別な準備が必要だった事と漏水箇所の長さが80m以上に及んだので、金額的には百万円を超えてしまったのですが、それにしても当初の〇千万円という見積り金額からは大幅に下げる事が出来たので、依頼主の方には大変喜んで頂きました。

上記の例はビルの高所で侵入箇所が長かったので少し費用が嵩んでしまいましたが、もしもあなたの建物が雨漏りや漏水が発生していたら、そして防水工事で莫大な金額の見積りが出てきたら止水工事を検討してみるのは如何でしょうか?

止水工事は

※コンクリート造の建物の室内
※建物の基礎部分
※建物の地下
※コンクリート造の外壁の水の侵入口
※お風呂場や厨房の漏水箇所
※雨漏り・漏水の侵入箇所は見当が付いているが構造上どうしても防水工事が出来ない

等の場所に適しています。
しかし、やはり構造上どうしても施工出来ない事もございますので、予め現場を拝見させて頂き判断させて頂きますので御了承下さい。


まずはご相談下さい

止水工事施工の考え方







※表面防水材塗布工法・・・将来の漏水に対して備えることができる。しかし、漏水がコンクリートから発生すると防水塗布材に水が溜まり膨張してしまう。


※漏水箇所Vカット止水材埋込工法・・・漏水箇所をVの字にカットし、低圧縮強度の止水材を用いて保守を行う。ただし長期的な止水には向かないので、漏水量が少ない場合に用いられる。



※導水管工法・・・漏水量が多い場合に用いられる工法。導水管を埋め込み、排水路へ導く。コンクリートの石灰成分が導水管内部に付着すると導水性は下がり、漏水が再発する場合がある。



※漏水箇所注入工法・・・削孔穴を漏水箇所に設け、機械で注入剤を打ち込む工法。一般的にはアクリル樹脂やウレタン樹脂などが用いられる。無機系セメント材や高炉スラグ材が使用される場合もある。



※背面注入工法・・・穴を躯体に開け、注入剤をコンクリート壁の内部に打ち込む工法。地下水の圧力によって注入剤が欠陥部に入り込むので、躯体に無理な力がかからないのが特徴。材料は微粒子高炉スラグ材を用いるのが適している。

止水工事の一例

画像①

画像②

画像③

画像④





雨漏り・漏水を水の出口で止める止水工事ですが、侵入場所によっては入口で施工する事も稀に有ります。


代表的な止水工事の施工方法を簡単に紹介させて頂きます。

画像①現況からコンクリート外部と内部にクラックが有りそうな場所を推測し削孔をしています。

画像②削孔した穴にプラグを差し込み、電動ポンプを使い圧力を掛けながら薬剤を注入しています。この薬剤は水と反応すると何倍にも発泡します。
以前、現場で電動ポンプが壊れてしまい手押しポンプで注入をした事が有るのですが、やはり圧力が足りずに表面にしか注入出来なかったので、慌てて会社に電動ポンプの予備を取りに戻った事がありました。

画像③薬剤が発砲し、目視では確認出来なかった子細なクラックからも出てきています。画像センター付近から注入をしていますが、壁上部や床からも出て来ています。

画像④薬剤が十分に発砲し終えた事を確認し、清掃して削孔した穴を塞いで終了です。見た目にもほとんど施工前と違いは分かりません。

上記の例は壁ですが、床・天井にも施工は可能です。

この施工は経験がものを言い、構造を理解して、どこにどの程度何を使うか?が非常に重要ですので、施工出来る職人が少なく防水工事とは違い希少性の高い工事です。
当社では特に経験豊富な熟年者が行っております。

ただし止水工事にもデメリットは有ります。それは水の流れを止めたは良いが、そこが止まったが為に他の部分に圧力が掛かり、その部分から水が出てしまう事がごく稀に有る、という事です。ですからお客様には、事前に予期されるケースを良く説明させて頂きながら、施工に入らせて頂きます。

しかし、当社ではそうならない為に現場を検証させて頂いた際には、むやみに今出ている水を「止める」のではなく「逃がす」事も併せて検討させて頂いております。




防水工事





主にマンションや商業ビルの水を入口で止める防水工事とシーリング工事を請け負っております。

特に現在雨漏り漏水が発生している建物に対して行う止水・防水工事は、構造を考慮し適材適所でそれぞれに合った材料・工法で施工致します。

防水工事の種類



  • アスファルト防水・・・アスファルトを合成繊維不織布に含侵・コーティングし、シート状にした後ルーフィングを張り重ねて形成を行う工法です。構成される防水層は水密生に優れ「露出仕上げ」「押えコンクリート仕上げ」屋上緑化」等さまざまな仕上げが出来るのが特徴です。
  • 塩化ビニル系シート防水・・・シート状の塩化ビニル系樹脂系を材料とし、防水層を構成する工法です。素材自体が多彩な着色を施され、耐久性が高いことが特徴です。そのため保護塗装が不要になり、維持管理のコストダウンにつながります。
  • 合成ゴム系シート防水・・・防水層をシート状の合成ゴム系材料1枚で構成する工法です。ALCパネル下地との相性が良く、併用する事で特性を活かす事ができます。ただし、防水層自体が薄いので鳥のついばみなどに弱いことも特徴です。
  • ウレタン防水・・・液体状のウレタン樹脂を塗布し、化学反応によって硬化させることで、ゴム状で弾性のある防水層を形成する工法です。複雑な形状の場所でも完全な防水膜を加工できるのが特徴で、材料・工法を選択することにより、さまざまな用途に対応が可能です。
  • FRP防水・・・繊維強化プラスチックを材料とする防水工法です。耐衝撃性に強く、耐水性や成型性も良好。さまざまな用途に利用する事ができます。ただし、硬度が高く下地との接着力も強いので、地震などによって割れが発生することもあります。
  • シーリング工事・・・外壁やサッシの隙間をシーリング材で埋める工事です。木造・RC造・鉄骨造のほとんどの建物で使われていて、ある程度の年数で劣化するので、必ず打替えが必要になります。

止水工事と防水工事の料金



止水工事と防水工事の料金に関しましては、施工場所や工法によって差が出ますので、その都度お見積りを提出させて頂きます。

現場確認からお見積りまでは無料ですので、まずは一番下の【お問い合わせ】から、ご連絡下さい。

または、お電話でも結構です。℡045-534-8119

当社の電話受付時間は、平日のAM9時からPM5時までとなっております。
【お問い合わせ】からは24時間受け付けております。早急に対応致しますので、是非ご活用下さい。
 



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